LIVE REPORT

2012.7.15 sun四谷天窓comfort

2012年7月15日(日)。四谷天窓comfortさんにて。ピアノ弾き語りライブに出演させていただきました。
今回は他3組のアーティストさんが出演され、わたしの出番はトップ。19時スタートでした。会場の大きな窓から夏の西日が差し込み、夕陽と天窓さんの美しい照明の中、ライブはスタートしました。

今回の持ち時間は35分。短い時間ですがスペシャルゲストに本間ひとしさんをお迎えして、とても充実した幸せな時間を過ごすことができました。
お忙しい中お越しくださいましたみなさま、本当にありがとうございました。
(1)月の灯り

もう10年くらい前だと思いますが、声優さんのために書き下ろした恋愛ソングです。
作詞はプリンセスプリンセスの中山加奈子さん。とってもキュートで可憐な歌詞が大好きで、今もときどきライブのOPで歌っています。
「夢を見てもいいの?ふたりの未来が永遠に重なり合うことを」というサビが特に大好きです。メジャーミディアムテンポの曲なので歌っているわたしも明るく華やかな気持ちになります。
少女の新しい恋が始まっていくときめきを、この曲で表現できたらなと思い歌いました。
つづいていは。ライブの進行をお話して次のゲストコーナーへ。
今回はスペシャルゲストとして、舞台やミュージカルでご活躍の俳優、本間ひとしさんにお越しいただきました。
わたしは演出家中村龍史先生の舞台等でひとしさんには大変お世話になっており、またあたたかくご指導いただいている憧れの舞台俳優さんです。

今回ひとしさんとご一緒させていただくのは初めて。そしてとても嬉しいことにお芝居とピアノ弾き語りのコラボ。「ミニミュージカル」を一緒に作らせていただくことができました。
内容はだれでも知っている昭和の歌謡曲「木綿のハンカチーフ」と「ハリウッドスキャンダル」をつないでつくった淡い恋物語。

都会に出ていく彼。健気に彼の帰りをふるさとで待つ彼女。
遠距離になってもお互いを思いやる恋人同士。
わたしはふるさとで彼を待つ恋人役をピアノ弾き語りで歌いました。
ひとしさんの素晴らしいお芝居と歌で、ふるさとのシーンや、華やかな都会のシーンなど、たくさんの場面が繰り広げられました。とっても上品で大人で、爽やかな作品に仕上がりました。
(2)さあ!ミニミュージカル上演です。

呼吸を整えてイントロの演奏を始めました。軽快にそして少し切ないイントロの中、本間ひとしさん入場です。

<木綿のハンカチーフ>

「♪恋人よ 僕は旅立つ〜」とひとしさんが歌い始めます。
「♪いいえ。あなた〜」とわたしが歌います。
そして恋人同士の手紙のような掛け合いがつづいていきます。
このシーンのピアノはアルベジオでテンポは少し速めで軽快に。
恋が始まったばかりの様子を爽やかにつくりました。

「♪恋人よ 半年がすぎ会えないが〜♪」
2番はピアノのボリュームを上げコード感を変えて、1番より華やかにそしてリズミカルに。都会で暮らす彼とふるさとにいる彼女。遠距離恋愛が始まったシーンをつくりました。
<木綿のハンカチーフ>
「♪ぼくはぼくは 帰れない♪」

彼女のことを忘れてしまったわけではないけれど都会の生活に溶け込んでしまい、彼の生活や心が変わっていってしまいます。
忙しい身支度。都会の雑踏。なかなかつかまらないタクシー。
3コーラス目では、そんなせわしない都会の朝のシーンをつくりました。
最初にクラクションの音を入れ、テンポを上げてジャズアレンジの音源を作りピアノ演奏を加えました。
<ハリウッドスキャンダル>

木綿のハンカチーフから一転。一気に華やかな世界へ。
ふるさとの恋人を忘れているかのように、華やかな都会の生活をすっかり満喫している彼。
照明もオレンジにつくられ、音もボリューム感をあげ派手にゴージャスに。さらにピアノ演奏を加えキラキラ感を出しました。
ジャケットをはおり帽子をかぶったひとしさんのお芝居で舞台は一気に、華やかなミュージカルのワンシーンのように展開していきます。
<木綿のハンカチーフ>

「♪恋人よ君を忘れて・・♪」
華やかな都会の夜が明け、静かな朝が来ます。
そんな中、彼はふるさとにいる彼女を思い、彼女は変わっていく彼を静かに思い待っています。遠く離れていてもお互いを想い合ってる。そんな淡い恋の行方は・・・。

ここからはピアノ演奏だけでスローテンポになります。
歌にほんの少しだけピアノを添える程度の静かな伴奏で、心の奥にずっとある恋人への想いを静かに切なく歌いました。最後はふたりでユニゾン。
はかなく静かな余韻が残る後奏の中、ひとしさんは舞台袖へ。
恋物語、「ミニミュージカル」は静かに終演となりました。
とても大きな拍手の中、本間ひとしさんをご紹介。
初めてのミニミュージカル。いかがでしたでしょうか。
弾き語りをしながらお芝居の中へ入れるなんて、とても幸せでした。
お芝居と弾き語りのセッションのような、またライブならではの新しい世界を作れたような気がします。初めてご一緒させていただいたのに、もうずっと前からご一緒させていただいているような安心感で、とてもステキなひととときを過ごさせていただきました。
ひとしさんとご一緒させていただいてそして素晴らしい作品をつくることができてとても幸せな7分間のミニミュージカルでした。
演奏しているわたしも、心からとてもあたたかい気持ちになりとても感動しました。
ひとしさん。本当にありがとうございました!
(3)季節を抱きしめて

ここからは弾き語りへと戻ります。
いつも歌っているこの曲も、こうしてミニミュージカルとならべると、まるでアンサーソングのように感じます。この曲も離れていても恋人や大切な人と一緒にいたい気持ちを歌った曲です。1コーラスのピアノをぐっと静かに落とし、前曲の余韻をそのままに演奏しました。ミニミュージカル全体を通して、ゲーム版の「季節を抱きしめて」の世界にも少し似ていたように思います。曲の中へ自然に入ることができ、やさしい空気の中で歌うことができました。
(4)さくら(女声合唱組曲「あなたへのうた」より)

最後の曲は、わたしの音楽活動のご報告も含めてオリジナル曲の弾き語りを演奏しました。「さくら」。女声合唱曲のために書き下ろした楽曲です。
この曲は恋愛曲ではないので、わたしもスイッチを切り替え、静かに大人の凜とした世界を丁寧に歌いました。
この曲を気にいってくださる方がとても多く、わたしも歌い手、作り手としてとても嬉しいです。合唱曲として発売されていますが、ソロバージョンも大切に歌い続けていこうと思います。
こうして、35分の短い時間でしたが、全曲の演奏を無事に終えることができました。
最後に改めて本間ひとしさんを舞台へおよびし、ご紹介させていただきました。このような素晴らしい機会をあたえてくださり、そしてご一緒させていただき、あたたかくご指導いただき本当にありがとうございました。
いつもわたしの演奏を聴きに来てくださる方も、初めて聴きに来てくださった方からもとても高い評価をいただき、もっと観ていたかったと声をたくさんいただき、シリーズ化を希望してくださる方もいらして大変感激しました。また素敵な作品をつくれるようにがんばります。

本当に素敵な素敵なライブになりました。
とても幸せな時間を過ごさせていただき感激しています。
本間ひとしさん。お忙しい中ご出演してくださり、本当にありがとうござました。
これからもどうかご指導のほどよろしくおねがいいたします。
そして連休の中お越しくださったみなさま。また応援メッセージをいただいたみなさま。本当にありがとうございました。


(次回のライブは決定次第お知らせいたします)